ダッシュボードにフィルタを設定して読み込みレコード数を少なくする(パフォーマンスの改善/APIリクエスト数をおさえる運用)

190-20 | パフォーマンス改善

利用イメージ

  • 数年分の情報が管理されているアプリで今年度のレコードだけを読み込み対象とし、krewDashboardで表示する

おさえておきたいポイント

krewDashboardではレコード数の上限値は設けておりませんが、データアプリのレコード数やフィールド数が大量の場合、kintone APIでのデータの取得に時間がかかります。
また、kintone APIで一度に取得できる最大のレコード数が500レコードのため、レコード数に応じてAPIリクエスト数が増加します。

krewDashboardで全体検索を設定し、不要なレコードの情報を取得しないように設定できます。これにより、ダッシュボードを表示するまでの速度の改善やAPIリクエスト数をおさえた運用が可能になります。

アプリ

案件管理ダッシュボード

案件情報アプリ(データアプリ)

  • 数年分の案件情報が登録されていて、レコード数は2万件ほど

設定方法

  1. krewDashboardのデザイン画面でホームタブを開く
  2. 「全体検索」をクリックする


  3. 今年度(今年)のレコードが取得対象となるように絞り込む


ワンポイント

  • 全体検索で設定する条件は、krewDashboardがデータアプリから取得するレコードの条件になります。そのため、全体検索で不要なレコードを対象から外すよう設定すれば、ダッシュボードを早く表示したり、APIリクエスト数の消費を抑えることができます。
    ※kintoneでは、1アプリで1日に実行できるAPIリクエスト数の上限が10,000です。(参考: kintone よくあるご質問(FAQ))
  • 全体検索はアプリ単位に行います。今回は「今年度」のように絞り込みを行いましたが、例えば他のグラフでは数年分の結果を可視化するグラフを作成したいケースでは、数年分のレコードを取得対象としておく必要があります。
  • krewDashboardにはグラフ単位で表示データを絞り込むフィルタ機能があります。この機能は全体検索機能とは異なり、取得するデータをフィルタする機能ではなくグラフに表示する機能をフィルタリングするものです。似ていますが、大きく異なる機能なので気を付けて活用して下さい。
    また、全体検索機能取得データから除外したデータは各グラフで表示することができません。グラフ単位にフィルタリングする場合にも全体検索機能で除外された条件はフィルタの条件として使えないので注意してください。